他社電解研磨よりも良質な不動態皮膜を形成することが可能で光沢が良く、表面性能の改質、バリ取り、刃物切刃の鋭利化、溶接跡の除去に利用されています。
電解研磨溶液中で、製品(ステンレス)を陽極として直流電流を流し、その表面をミクロン単位で電気化学的に溶解します。
このとき電解研磨液の性質により、金属の突起した箇所が優先的に溶解されて、平滑な光沢面が得られます。
ステンレス表面の鉄を選択的に溶かすため、表面がクロムリッチになり耐食性が向上します。電解研磨によって表面のクロムが18%→60%になります。ステンレスは鉄にクロムを含有させた合金で、 その表面にあるクロムが不動態皮膜をつくっているため錆びません。
下図のように、粗い表面に電解研磨処理を行うことで、凸部が優先的に溶かされ、表面の凸凹が小さくなります。
なだらかな表面が得られることで隙間にコンタミやウイルスが付着しにくくなります。
機械研磨と電解研磨後の面粗度の比較
バフ研磨は圧力をかけて磨くため、砥粉や油脂分等の上にバリが覆いかぶさり、洗浄しても取り除くことができません。
バフ研磨は綺麗に見えますが、実は汚れが埋まっています。
バフ研磨と電解研磨後の面粗度の比較
機械研磨など、物理的に表面を加工した際の熱の変化によって素材表面が変質します。加工変質は、ステンレス本来の性質が損なわれ、経年後の耐食性の低下に繋がります。機械加工後に電解研磨処理を施すことで変質層が溶解され、ステンレス本来の特性が得られます。
ステンレス(SUS304、316)
ステンレス電解研磨は、さまざまな分野で利用されています。
など
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ステンレス製品の外観美の維持・耐食性の向上のための処理です。手すりや取っ手など、常に人の手が触れるような場所や、
医療機器部分で衛生的な外観が求められるものにご利用いただけます。
※ 新家工業株式会社様と共同開発・商標登録した表面処理です。
処理の際、ステンレスの素材表面を梨地(微細な凹凸)にすることで、当たる光が乱反射し指紋が目立たなくなります。
処理の際、ステンレスの素材表面を梨地(微細な凹凸)にすることで、当たる光が乱反射し指紋が目立ちにくくなります。
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